熱帯魚館

白池地獄には、世界でも有数の温泉地である別府の豊富な温泉熱を利用した水族館「熱帯魚館」があります。温泉熱を利用することにより、一年中、水槽の水温を26度?30度に温めて、各種熱帯魚を飼育しております。全国を探しても温泉蒸気の熱を利用した水族館はこの白池地獄のみです。

古代魚や大型魚など、世界中からやってきた熱帯淡水魚を飼育しています。一般的な水族館とは異なり、規模は小さいながらも、約20種の魚を飼育している温泉熱利用水族館です。令和元年(2019年)に一部の大水槽を除き設備を一新、リニューアルオープンしました。

ピラルク

ピラルクは、恐竜が生きていた1億年以上前からほぼ形を変える事なく現在に至るため「生きた化石」と言われております。

有隣魚(鱗を持つ魚)で、世界最大の淡水魚と言われており、現地のアマゾン川では、実際4.74mのピラルクが捕獲された記録が残っていますが、非公式では5mを超えるものが目撃されたと言う言い伝えもあります。原産地は南米アマゾン川流域、川の緩やかなよどみや三日月湖に生息します。エラ呼吸と空気呼吸が出来る為、酸素の乏しい環境においても生息できます。

肉食性で、主に小魚を食べますが、水中に落ちた小動物や昆虫も食べています。食用としてのピラルクは、クセのない白身で、タラの身に似ていると言われおり、おいしい魚と評価されているようです。

白池地獄にいるピラルクは、全部で5匹。そのうち2匹は巨大な個体で、全長1.7mもあります。大変珍しい、緑白色、黒赤色の個体を混泳で飼育しております。エサは鯉、フナ、金魚、どじょう、アジなどを与えています。毎日午後3時半のエサやりの時間は、その迫力でお客様から御好評頂いております。

ピラニア

(別名:ピラニア・ナッテリー)

ピラニアの名前の由来は、現地語で「魚」を意味する"Pira"と、「歯」を意味する"Ranha"を合わせたもので「歯のある魚」の意味です。原産地は主に南米アマゾン川流域などに分布し、河川や沼地に生息します。食性は肉食で、ナイフ状の歯、他の魚の背骨を砕く程、アゴの力があります。ただ、本来は大変臆病な性質で、群れで行動し、大きな音や大きな魚を恐れます。

白池地獄では、体長20?30cmのピラニアを11匹飼育しています。普段はあまり動かず、群れで固まっています。しかし、エサを水面に近づけたり、またその際に魚の血が垂れただけで群れが興奮し、水面へと上がってきます。20cm程度の魚であれば20秒ほどで跡形もなく食べてしまいます。基本はおとなしいのですが、エサやり風景は映画の獰猛なイメージそのままで驚かれるお客様も少なくありません。

ノーザンバラムンディ

(別名:ガルフ・サラトガ)

アジアアロワナに似ているアロワナ目アロワナ科の古代魚です。原産は、パプア・ニューギニアおよびオーストラリア北部の河川に生息しています。体表は大きな鱗で覆われていて、美しいメタリックな光沢を帯びています。鱗には三日月型をしたピンク色の斑点があります。体長は90cmを超えます。アジアアロワナより大きくなります。エサは小魚、昆虫などですが、葉の上の昆虫などはそのジャンプ力を発揮して捕える事が出来ます。現地では野生に個体が多いので、スポーツフィッシングに人気の魚です。獰猛な性格ゆえにルアー(疑似餌)への反応がとても良く、ジャンプを繰り返し、ルアーに食らいつく姿は世界中の釣り人を魅了しています。

アロワナの仲間には、住む地域によって異なり、大きく6種類のアロワナが知られています。南米アマゾンには、シルバーアロワナとブラックアロワナ、オセアニアには、スポッテッドバラムンディと、このノーザンバラムンディ東南アジアにはアジアアロワナが住んでおり、この白池地獄熱帯魚館には、6種類のうち、3種類のアロワナ(シルバーアロワナ、アジアアロワナ、ノーザンバラムンディ)がいます。この貴重な古代魚アロワナを是非ご覧頂きたいと思います。

アリゲーターガー

原産地は、アメリカ合衆国南部(ミシシッピ川水系)、メキシコで、北米大陸最大の淡水魚です。最大全長は3メートルを超え、体重も150kg以上になります。ピラルクなどと並び、世界最大の淡水魚の1つとも言われています。アリゲーターガーもピラルク等と同様に空気呼吸が出来る為、酸素の少ない水域でも生きていく事ができます。頭部を除く全身を、ガノイン鱗と呼ばれる、ナイフも通らない程の硬い鱗で覆われております。

日本ではペットで飼育されていた個体が飼えなくなり、違法に放流されて、越冬し、各地の城の堀、多摩川などでも見られ、小魚を大量に食べる為、生態系の破壊が問題となっています。2018年にガー科は特定外来生物に指定され、輸入、運搬、飼育等の規制、そして駆除が行われています。

白池地獄ではアリゲーターガーを2匹飼育しています。サイズは1m位ですが、日々どんどん大きくなっています。一見ワニに似た頭部で、鋭い牙が並んでいて怖い印象の魚ですが、食性は主に小魚やエビなどの甲殻類、昆虫です。人間を襲うことはないと言われていますが、空腹時に腕などを入れるとエサと誤り「喰らいつかれるかも」と実際に感じますから、日々注意して飼育をしております。

スッポンモドキ

(別名:ブタバナガメ)

原産地は、パプアニューギニア南西部フライ川、オーストラリア北部、インドネシアの湿原や湖沼、大きな河川に生息します。現在は、自然破壊などにより、野生個体が減り、ワシントン条約付属書2類、絶滅危惧種(EN)として輸出規制、保護されています。最大体長は約80cm、体重は約25kg程になります。食性は草食性に寄った雑食性で、水辺の果物(イチジクなど)、水生植物、藻、昆虫、エビや貝などを食べています。

スッポンとは異なり、手足が海ガメのよう水掻きになっていて、水中を素早く泳ぎ回ります。淡水に住むカメでありながら、ウミガメの様に優雅に泳ぎまわる珍しいカメです。

スッポンモドキは産卵の時しか陸に上がる事はなく、その生涯を水中で過ごします。白池地獄では豊富な温泉熱を利用し、屋外の養魚池に温水を流し入れ、スッポンモドキを飼育しています。豚の様な鼻をしており、大変愛くるしく、飼育していると人にも懐きます。

屋外の池を南国のスッポンモドキが悠々と泳ぐ姿は、お客様、特にお子様に人気があります。このような光景は国内においても大変珍しく、貴重な経験として、水族館の外にある養魚池を是非ご覧になられてください。

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